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ひのき学習会代表に聞く!

ひのき進学教室コラム ひのき学習会代表に聞く

小中学校の指導要領が「脱ゆとり」へと大きく変わります。

小学校は2011年度から、中学校は2012年度から新学習指導要領になります。といっても、これは完全実施のスケジュールで、移行措置は来年からスタートします。

文部科学省が新しい指導要領の周知、徹底のため、今年(2008年)の4月に「生きる力」というパンフレットを学校で配布しました。お読みになった保護者の方も多いことと思います。

パンフレットには、移行措置も含めたスケジュールがはっきりと示されています。

今回の改訂の最大のポイントは前回の改訂で3割削減された内容が、基本的に元に戻るということです。 来年から学校の授業が大きく変わっていくでしょう。

「ゆとり」から「脱ゆとり」へ。

現在の指導要領では、それまでの学習内容が約3割削減され、総合学習が導入されるなど「ゆとり教育」としての性格を持っています。今度の新要領では学習内容や授業時間の増加など「脱ゆとり」色が強くなりました。前回の改訂でカットされた多くの単元が復活しています。

  • 前回の指導要領で姿を消した「台形の面積の求め方」が小5で復活します。
  • 社会では小学3〜4年で「47都道府県の名称と位置」を勉強します。
  • 分数は「通分が必要な異分母分数の足し算、引き算」を5年生で習うようになります。(今は6年生にならないと習わない内容です。)
  • 中3では「解の公式」が復活。理科でも中3では「イオン」、「遺伝子」、「DNA」と現高校内容が大幅に加わります。

総合の時間を減らし、主要教科の授業時間は増えるが、教える内容はそれ以上に増加。

小学校の算数は142時間、理科は55時間増える予定です。国語、算数、理科、社会と体育を合計した時間は10%ほど増え、総合の時間が大幅に減少します。トータルでは週当たりにすると1時間の増加になり、5時間授業や6時間授業の日が今よりも増えるでしょう。

ただ、内容的には算数と理科の移行措置で増える単元や学習量は相当な量ですから現実問題としてはかなりハードな変化だといえます。現状でも家庭学習の時間は減っていますから、消化不良を起こす児童が出てきても不思議のない状況です。

いよいよ、「ゆとり教育」から「詰め込み教育」への回帰が始まるのか、というと話はそう単純なことでもないのですが、これから3年間ほどは勉強面で子供たちの負担が大きくなるのは間違いのないことでしょう。

1日あたりの勉強時間は1時間、国際平均は1.7時間

先ほど紹介した「生きる力」パンフレットに掲載されている下記のデータも、ここまでの情報を補強する内容を示しています。このグラフからは世界との比較の中で、宿題をするのでもなく、家の手伝いをするのでもなく、ただテレビやビデオを見て一日を過ごす日本の中学2年生の心配な状況が浮かび上がってきます。

一日あたりの平均時間

学校の勉強は大きく方向を転換するのですから、やらなければいけない勉強はこれから確実に増えていきます。 そして、グラフを見る限り、このままだと前途には相当な困難が待ち受けていそうです。 1日の中でテレビやビデオを見る時間が2.7時間(国際平均1.9時間)きっとこのなかにはゲームをしている時間も入っていますね。そして、宿題をする時間が1.0時間(国際平均1.7時間)

指導要領が変わったからといって、急にゲームを止めてその分を勉強に振り向けるようになるのでしょうか?
なかなか難しそうですね。やはり、ほうっておいても自然に本人が勉強に目覚め、変わってくるということはないでしょう。

ひのきは世が「ゆとり教育」、学校で扱う内容が3割削減の時代に一貫して「しっかりと定着できる勉強」、「一歩先の応用を身につける勉強」をテーマに指導を続けてきました。

ひのきに通う生徒を見ていると、本当に勉強が嫌いな子なんてほとんどいない、ということがよくわかります。稀にうまくいっていない時もありますが、そんな時は生徒よりも先生の指導に工夫が足りない場合がほとんどです。

勉強の「きっかけ」と学習の「場」をうまく作れば、子どもたちはどんどん積極的になってくれるんだなあ、ということをひのきの教師は生徒から身を持って教えられています。

今回の指導要領の改訂は現状の勉強が「わからない」、「楽しくない」子にとっては、過酷ともいってよい変更です。

我々、地元に根を生やした塾で教え続けてきたものとしては、何とかこの状況を少しずつでも確実にいい方向へ変えていきたいと考えています。

勉強はしっかりとしたスキルを身につければ、楽しいものです。
基本がわかれば、応用的な勉強の面白さも分かってくるはずです。
その段階に到達するまでには、最初は地道な努力が必要になります。

そのコツコツ積み上げる訓練を楽しくやるために、これまでにも様々な工夫をしてきました。
プライムコース、単元別コンクール、夏季合宿、eトレ、etc. …

来年は学校で移行措置の学習が始まります。のんびりしていると直ぐに消化不良を起こしかねません。移行措置の内容を検討していくと算数、数学、理科を中心に、ひのきで扱う学習内容もまた一段ハードルを上げていくことになりそうです。

ひのきでは、新年度に向けて教務メンバーがその対応に総力をあげて取り組んでいきます。

その時、私たちのテーマはひとつです。
質、量ともに増加する勉強をどれだけ楽しく乗り越えてもらえるか、ということに尽きます。来年度に向け、ひのきの全職員が知恵を絞って取り組んでいくのは大変な作業でしょうが、同時に私たちの大きな楽しみでもあります。